日差しにじりじりと夏の気配が混じるようになり、
老犬には散歩も儘ならない季節となってきました。
16歳になる愛犬の体調が、この時期はどうしても心配になります。
今はまだ、我が家の庭をトコトコと歩く元気はあります。
ただ、厄介なことに蚊が出始めました。
この子は免疫性の病気を抱えていて予防接種ができないため、
首には手作りの「蚊よけのおまじない」をしっかりと巻いての庭歩きです。
ところが、庭に出ても歩きません。
「こっちにおいで」と呼んでも、知らん顔。
少し前まではこの庭で、私と元気にかけっこをしていたというのに。
あれはずいぶん昔のことだったか……いや、
つい最近までそうだったはずだと、時の流れの早さに少し寂しくなります。
短い「お庭での散歩」が終わって家の中へ戻ると、
今度はお待ちかねの「おやつ」の時間です。
これだけは絶対に忘れません。
普段はトボトボと歩きが遅くなったというのに、
この時ばかりはまるで別犬のように急いで寄ってきます。
私がわざと知らん顔をしていると、
「早くちょうだい」とばかりに催促までしてくる始末。
よく「食欲があれば大丈夫」と言いますが、
この執念とも言える勢いは、果たして単なる食欲なのでしょうか(笑)。
カメラを持ってもう少し色々な場所へ
連れて行ってやりたい気持ちもあるのですが、
やはり疲れるのか最近は外出が嫌いなようです。
以前楽しんでいた車でのドライブもすっかりできなくなりました。
私と外で思い出を作るよりも、住み慣れたお家で静かに寝ている方が、
今のこの子にとっては一番の幸せみたいです。
おやつの時間が終わると、満足したのかすぐにお昼寝タイム。
すやすやと眠る姿を見ながらふと考えます。
レークランドテリアの16歳は、人間で言えば一体何歳なのでしょうか。
おそらく、とうの昔に私自身の年齢は追い越しているのでしょう。
「なんだか、お前も頑張って生きているんだな」と、
寝顔に向かってそっと呟く毎日です。



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